長田英吉プロフィール

Osada Eikichi Sensei

師匠、故長田英吉氏について。

1925年3月15日生、2001年9月12

後年の長田英吉は、現代の日本緊縛美の父であり、1960年頃より始まったSMパフォーマンスの権威であった。2001年1月、彼は舞台上で倒れ、生涯残りの八ヶ月を老人ホームで過ごした。

1960年代、長田氏は彼の30代の頃を、今まで密議的に行われて来た緊縛を、世間に広めることに費やした。古い様式に対するこれらの努力と技術がどれだけのものだったかは言うまでもなく、特筆すべきはその勇気であろう。長田氏なくして、今日の緊縛が斯様のものになろうとは誰しもが予期できなかったことである。長田氏が、何年もの後に、新世代の縄師がパブリックに出て来れるようになった道を構築したといっても、過言ではない。

長田氏のパフォーマンスの多くは、ヌード劇場で行われることが多かった。ひとつの決まったパフォーマンスを10日間続けた後、また違う劇場にに移る、というシステムである。その名前が示す通り、ヌード劇場の主となる出し物はストリップであり、劇場は通常六通り演者を用意し、それを一日の興行の中で数回繰り返すのである。

長田氏の最盛期の頃(1980年代初期)は、常時2,000人もの観客を動員し、一日のギャラは30万円にも昇ったと言う。1990年代から多くの劇場が姿を消し、観客の数も減って行った。今日では片手で数える程の数の劇場しか、SM興行を行っていない。